「またやっちゃった…!」
おもちゃを壊したり、おやつをこぼしたり。子どもの“うっかり”に、思わずイラッとした経験はありませんか?
でもその失敗、じつは大きな成長のチャンスかもしれません。
今回は、子どもの失敗にどう向き合うか、「叱らない子育て」のヒントをご紹介します。
小さな失敗は、大きな学びのはじまり
例えば、こんな場面。
- ブロックで遊んでいたら、うっかりお尻で壊してしまった
- 蛇口を全開にして、洗面台が水びたしに
- お菓子の袋を開けたら中身が飛び散った
- アイスを食べながらテレビを見ていて、カーペットに落下…
つい、「なんでそんなことするの!」と怒りたくなってしまうけど、ちょっと待って。
子どもはまだ、経験値が少なくて、どうすればよかったのかを知らないだけかもしれません。
子どもの世界をのぞいてみよう
- 2歳の子がブロックを崩してしまったのは、手の使い方やバランス感覚がまだ未熟だから。
- 5歳の子が壁に絵を描いてしまったのは、「描きたい!」という気持ちがあふれた結果かもしれません。
「なんでこんなことを…」ではなく、「どんな気持ちだったのかな?」と想像してみることで、子どもの行動が違って見えてきます。
「叱る」より「共感する」ことで育まれる自己肯定感
失敗したときに叱られると、「やっちゃいけないことをした自分はダメなんだ」と感じてしまうことも。
でも、「どうしてそうなったのかな?」「困っちゃったね」と共感してもらえると、子どもは安心し、自分の行動を振り返ることができます。
これは、子どもの自己肯定感を育むうえでとっても大切なステップなんです。
声かけの工夫で、失敗をチャンスに変える
では、実際にどんな声をかけるといいのでしょう?
「どうしてそうなったと思う?」
まずは一緒に考えることで、子ども自身が原因に気づくきっかけになります。
「次はどうしたらいいかな?」
自分で解決策を見つける力がついていきます。
「〇〇したね!よくがんばったね!」
頑張ったプロセスを認めると、子どもの自信につながります。
今日からできること3つ
① 子どもの目線で観察してみよう
「どうしてそんなことしたの?」ではなく、「どんな気持ちだったんだろう?」と、子どもの視点を意識してみてください。
② 失敗を恐れない空気をつくる
「失敗しても大丈夫」そんな安心感が、子どもをどんどん成長させてくれます。
③ 一緒に解決策を考えてみる
「じゃあ次はどうする?」と声をかけることで、自分で考える力が育ちます。
まとめ|失敗は“ダメなこと”じゃない
子どもの失敗にイライラしてしまうのは、どの親も一緒。
でも、ちょっと立ち止まって「これは成長のサインかも」と考えてみると、心がふっと軽くなるかもしれません。
失敗を通して学び、次に活かす力は、子どもの未来にとって何よりの宝物です。
「子育てに正解はないけれど、“一緒に考える”ってすごく大事なんだな」
そんな風に感じてもらえたらうれしいです。