「なんで始めないの?」
机には座っているのに、気づけば消しゴムのカスで遊んでいる娘。そう聞くと、むすっとした顔で「やろうと思ってた」。
どこかで聞いたことのある返しだな、と心の中でため息が出る。「もう少し頑張ればいいのに」が口から出かかる瞬間、ありませんか。私も正直、そのたびに待つのが大変でした。待てるようになったきっかけが、今回の「25%ルール」です。
「全部できたら遊ぼう」は、遠すぎた?
ふと気づいたんです。「全部やってから遊ぶ」というゴールが、娘にとっては遠すぎたのかもしれない、と。
ゴールが見えないと、人は動けなくなる。大人だって、山積みの仕事を前にスマホを触ってしまうこと、ありますよね。
「25%できたら合格」にしてみたら
ペアレントトレーニングで学んだ考え方に、「25%ルール」があります。100点を目指すのではなく、ほんの少しの変化を“成功”として扱うというものです。25%は目安なので、宿題が10問なら2〜3問。
わが家では、まず3問にしました。「3問できたら15分だけYouTubeを見ていいよ」と伝えたら、娘の目が変わったんです。「あと1問で見られる!」という顔で、集中し始めました。
続けるうちに、「YouTube見たいから勉強する」と自分から言うようになりました。その日は、びっくりして固まりました。
食事でも試しました。サラダが苦手な娘に、まず「1口だけ」。最初は渋い顔でしたが、1口が2口になって、気づけば自分から箸を伸ばすようになりました。
小さなゴールが、動き出す入口になってくれたんだと思います。
ものさしは「他の子」じゃなく「昨日の娘」
もうひとつ意識しているのが、比べる相手を昨日の本人にすることです。他の子と比べると、終わりがありません。でも「昨日は1口も食べなかったのに、今日は2口」なら、確かな前進です。
「昨日より早く起きられたね」
靴を左右逆に履いていても、「自分でやろうとしたの、えらい」。
結果より先に、「やってみた」を言葉にする。それが次の一歩になると、わが家では感じています。
まとめ|「3問でいい」が、動き出すきっかけだった
100点を目指して止まるより、25点で動き出すほうが、ずっと前に進めます。ゴールが小さくて大丈夫です。
私も今でも「もう少しできるはず」と思ってしまう日があります。そのたびに、3問で目が変わった娘の顔を思い出しています。
25%ルール、まとめると
- ゴールは「全部」じゃなく「少し」にする
- 比べる相手は、昨日の本人
- 結果より「やってみた」を先に伝える
- 小さな変化を、その場で言葉にする
消しゴムのカスだらけだった机に、今日は3問分の答えが並んでいる。まずはそこからで十分だと思っています。

