【2分で読める】「どっちにする?」が子どもを動かす。自分で決める力の育て方

「早くしなさい!」
「もう、自分でやって!」

そう言いながら、気づけば全部こっちが決めてしまっている。矛盾してるな、と自分でも思います。

着替え、食べるもの、宿題のタイミング。子どものペースにハラハラして、つい先回りしてしまう。その「親切心」が、子どもが自分で考えるチャンスを奪っていることがあるんですよね。

正直、私も毎朝やってしまいます。「もう出る時間だよ」と言いながら、娘の返事も待たずに上着を手渡す、あの感じ。

目次

「決めてもらう子」と「決める子」の差はどこで生まれる?

教育現場で16年、たくさんの子どもを見てきて、自分に自信がある子とそうでない子のあいだには、はっきりした差があると感じています。現場の実感ですが、その差は「小さなことを自分で決めてきたか」にあったりするんです。

「自分で選んだ」という感覚は、小さいけれど確かな成功体験。何を食べるか、どこで着替えるか。日常の選択の積み重ねが、「自分はちゃんと決められる」という土台を作っていきます。

逆に、いつも先に答えを渡されていると、「考えなくていい」と覚えてしまう。そっちのほうが、ちょっと怖い話だなと思っています。

「やる?やらない?」じゃなく「どっちにする?」

試してほしいのは、選択肢の出し方を変えることです。ポイントは、「やる・やらない」ではなく「どっちの方法でやるか」だけを選んでもらうこと。

事例① 片付け
「片付けなさい」→ 「先に片付ける? ごはんのあとにする?」

事例② 着替え
「早く着替えて」→ 「ここで着替える? それとも玄関でやっちゃう?」

どちらかを選ぶ形になると、「やりたくない」モードから「どっちにしようかな」に切り替わりやすくなります。娘に試したら、「じゃあ玄関!」と意外とすんなり動いてくれて、びっくりしたことがありました(笑)。

失敗したときは、答えを渡さない

自分で決めた結果、うまくいかないこともあります。好きなものから食べたら、時間が足りなくなったり。

そこで「だから言ったじゃん!」が出かかる気持ち、すごくわかります。でもぐっとこらえて、

「そっか、悔しかったね。次はどうする?」

に変えてみる。失敗のあとは、子どもが「次はこうしよう」と考える余白が生まれる場面です。親が先に答えを出すと、その余白が消えてしまいます。

思春期になっても「どうしたらいいかわからない」と固まってしまう子には、幼い頃にその余白が少なかった子が多い印象があります。これも、現場で感じてきたことです。

まとめ|朝の「どっちにする?」が、決める力の練習になる

毎回できなくて大丈夫です。私も今朝、また先に上着を渡してしまいました。「あ、今日もやっちゃった」と気づいたら、そこで切り替えれば十分だと思っています。

選択肢の出し方、まとめると

  • 「やる・やらない」ではなく、「どっちの方法でやる?」
  • 失敗しても、すぐに答えを渡さない
  • 「次はどうする?」と一緒に考える
  • 小さな「自分で決めた」を、見逃さずに拾う

朝、娘の返事をひと呼吸だけ待つ。上着を出しかけた手を、いったん止めてみるところから始めようと思っています。

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