「やめてって言ってんじゃん!」
「触らないで!」
きょうだい喧嘩の声が聞こえるたびに、ため息が出る。
仲裁に入るたびに、気づいたら自分が一番大きな声を出してた…なんてこと、ありませんか。
私もそのひとりです。先週も、息子が娘のレゴを勝手に触ったことに端を発した喧嘩に割って入り、最終的に「もういい加減にしなさい!」と怒鳴ってしまいました。
その後の静寂と言ったら、なんとも気まずいんですよね。
そんな私が、講習で出会って以来ずっと頭に置いている合言葉が「CCQ」です。
「CCQ」って何?
CCQは、ペアレントトレーニングで紹介される、声かけの基本スタイルです。
- C:Calm(穏やかに) まず自分が落ち着く
- C:Close(近づいて) 子どものそばへ、物理的に寄る
- Q:Quiet(静かに) 大声じゃなく、低くて優しい声で
シンプルすぎて「え、それだけ?」って思うかもしれないんですが、これが意外とできないんです。笑
喧嘩の声が聞こえた瞬間、Closeどころか遠くから怒鳴ってしまう。Quietのつもりが、声がどんどん上がっていく。CCQは、そういう「つい」を一個ずつ手放していくためのチェックリストみたいなものだと思っています。
事例①:きょうだいゲンカの仲裁
「触らないで!」
「見たかったのー!」
こういう場面でやりがちなのが、どちらが悪いかを遠くから裁こうとすること。それか「もう遊ぶのおしまいね!」って取り上げること。
良いのか悪いのかわからないまま、やってしまうこの行動。これは、その場しのぎの仲裁になってしまいます。
CCQでやってみると、こうなります。
(Calm) 一度だけ深呼吸。「また始まった」という感情を、少しだけ脇に置く。
(Close) 黙って2人のそばまで歩いていく。それだけで、子どもたちの空気が少し変わったりします。
(Quiet) しゃがんで、静かに「何があったか、順番に聞かせて」と言う。
裁かない。
怒鳴らない。
ただ、近づいて、静かに聞く。
それだけで、喧嘩のトーンが落ち着くことが多いんです。
事例②:宿題をなかなかしないとき
「宿題やった?」
「…あとでやる」
「あとっていつ?」
このやりとり、何回繰り返したかわからない。だんだん声が大きくなって、最後は「早くやっちゃいなよ!」と怒鳴って、子どももふてくされて、お互いしんどくなるやつ。
ここでもCCQを意識してみます。
(Calm) 「また言わないといけない」というイライラを、まず認める。認めるだけでいい。
(Close) 娘がいる近くまで行って、隣に座る。
(Quiet) 「今日の宿題、難しいとこある?」と、責める言葉じゃなく、問いかけとして投げてみる。
講習で聞いた話では、子どもが動かないのは「サボりたい」より「どこから手をつけていいかわからない」ケースも多いそうです。Closeで隣に座るだけで、そのヒントが見えてきたりします。
まとめ|CCQは「技」じゃなくて、「間」を作るもの
怒鳴った後の静寂より、近づいて静かに話しかけた後の空気の方が、ずっと穏やかです。当たり前のことなんだけど、咄嗟にはなかなかできないんですよね。
声かけを変えるときのポイント、まとめると、
- 喧嘩や言い合いの前に、まず「近づく」だけでいい
- 責める言葉より、問いかけの言葉に変えてみる
- Quietは「小声」じゃなくて「落ち着いた声」のイメージ
- 思い出せた瞬間にだけやる、くらいで十分
「また怒鳴っちゃったな」と思う瞬間こそ、次のCCQのスタートラインだったりします。

