子育て中、「なんで今それするの!?」って思わず声を荒げたくなること、ありますよね。
「早くして!」「何回言わせるの!」なんて…。
でも、感情をぶつけるように伝えてしまうと、子どもには「怒られた」という印象だけが残ってしまって、本当に伝えたかったことが届いていないことも多いんです。
「CCQ」ってなに?叱らないこそだてのカギ
そんなとき、思い出してほしいのが「CCQ」というシンプルな子育てテクニックです。
これは「叱らない子育て」「怒らない子育て」を叶えるための3つのステップ。
- C:Calm(穏やかに)
まずは深呼吸。自分が落ち着くことで、感情的になるのを防げます。 - C:Close(近づいて)
物理的にも心理的にも距離を縮めて、子どもの目線に立ってみる。 - Q:Quiet(静かに)
大声ではなく、優しい声で伝えることで、安心感と信頼が生まれます。
この3ステップを覚えておくだけで、親子のコミュニケーションがグッと変わります。
「CCQ」を実践してみよう:朝の準備が遅いとき
たとえば、朝の出発前。準備がなかなか進まない子どもにイライラして、つい「早くして!」と声を荒げてしまいそうな時。
そんなときこそ、
一度立ち止まって深呼吸。たった数秒でも、気持ちに余裕ができます。
子どもにそっと近づいて、目を合わせます。それだけで子どもも「聞いてもらえる」と感じるんです。
「まだ準備してなかったね。どこから始めようか?」と、静かに優しく声をかけてみましょう。
すると、子どもも構えることなく、自然と行動に移れるかもしれません。
実際にはうまくいかない時も…でもそれでOK!
毎回Calmなんて難しい!そう思う方も多いはず。私もそのひとりです。朝のバタバタ、泣いている子どもを抱えて「もう時間ないー!」と飛び出すことも、しょっちゅうなんです。
でも大切なのは、「叱らない完璧な親」を目指すことではなく、少しでも穏やかに向き合おうとする姿勢。怒らない子育てを“毎回完璧にやる”ことじゃなくて、“思い出せた時にやってみる”くらいで、ちょうどいいんです。
【場面別】CCQの子育てコミュニケーション実践例
ご飯を食べてくれないとき
イライラせず、まずは深呼吸。
そばに座って、一緒に食べる雰囲気に。
「どれから食べる?」など、選択肢を与えて声かけ。
おもちゃを取り合っているとき
感情的にならずに2人を見守る。
両方の子のそばに行って、それぞれと目線を合わせる。
「どうしたかったの?」「一緒に考えてみよう」と穏やかに促す。
宿題をしてくれないとき
焦らずに子どもの様子を観察。
そばに寄って、「一緒にやろうか?」と声をかける。
「この問題ちょっとむずかしいね。どこでつまずいたかな?」と丁寧に聞いてみる。
まとめ|子育てに「ちょっとした余裕」と「静かな声」を
「子育て イライラ」「叱らない子育て」って、ネットで検索してもなかなか自分に合った方法が見つからないこともありますよね。
でも、今日のCCQは、覚えやすくて、ちょっとした工夫で試せる方法。何より、子どもとの信頼関係を深める近道でもあります。
- イライラの前に、ちょっと深呼吸(Calm)
- 目線を合わせて、そばに寄る(Close)
- 怒鳴るより、静かな声で(Quiet)
完璧じゃなくていい。うまくできない日があっても大丈夫。
「穏やかに伝える方法があるんだな」と思い出せるだけで、子育ての景色が少し変わってくるはずです。今日から、CCQをあなたの子育ての味方にしてみませんか?