「やめてって言ってんじゃん!」
「触らないで!」
きょうだい喧嘩の声が聞こえるたびに、ため息が出る。仲裁に入ったはずが、気づけば自分がいちばん大きな声を出している。
私もそのひとりです。先週も、息子が娘のレゴを勝手に触ったのが発端の喧嘩に割って入って、最後は「もういい加減にしなさい!」と怒鳴ってしまいました。そのあとの静寂の、気まずいこと。
怒鳴る前の3秒に、何をする?
講習で出会って以来、ずっと頭に置いている合言葉が「CCQ」です。ペアレントトレーニングで紹介される声かけの基本で、たった3つ。
- Calm(穏やかに):深呼吸ひとつ分、3秒。まず自分が落ち着く
- Close(近づいて):子どものそばまで、歩いて寄る
- Quiet(静かに):大声を出さず、低めの落ち着いた声で
「それだけ?」と思うかもしれませんが、これが意外とできないんです。笑 喧嘩の声が聞こえた瞬間、Closeどころか遠くから怒鳴ってしまう。Quietのつもりが、声がどんどん上がっていく。
事例①:きょうだいゲンカの仲裁
「触らないで!」
「見たかったのー!」
ここでやりがちなのが、遠くから「どっちが悪いか」を裁くこと。「もう遊ぶのおしまい!」と取り上げることもあります。その場は静かになっても、また同じ喧嘩が起きやすいんですよね。
CCQだと、こうなります。
(Calm) 一度だけ深呼吸。「また始まった」を、少しだけ脇に置く
(Close) 黙って2人のそばまで行く。それだけで空気が少し変わったりします
(Quiet) しゃがんで、娘には「何があったか、順番に聞かせて」。息子には「触りたかったんだね」と一言添える
裁かない、怒鳴らない。近づいて、静かに聞く。それだけで、喧嘩のトーンは落ち着くことが多いです。
事例②:宿題をなかなかしないとき
「宿題やった?」
「…あとでやる」
「あとっていつ?」
このやり取り、何回繰り返したかわかりません。だんだん声が大きくなって、最後は怒鳴って、お互いしんどくなるやつです。
(Calm) 「また言わなきゃ」というイライラを、まず認める。認めるだけでいい
(Close) 娘のそばまで行って、隣に座る
(Quiet) 「今日の宿題、難しいとこある?」と、責めずに問いかけで聞く
講習で聞いた話では、子どもが動かない理由は「サボりたい」より「どこから手をつけていいかわからない」ことも多いそうです。隣に座ると、そのヒントが見えてきたりします。
まとめ|3秒の「間」が、声のトーンを決めている
怒鳴ったあとの静寂より、近づいて静かに話したあとの空気のほうが、ずっと穏やかです。頭ではわかっていても、咄嗟にはなかなかできません。それで大丈夫だと思っています。
私も、咄嗟に声が上がってしまう日があります。
CCQ、まとめると
- 言い合いが始まったら、まず「近づく」だけでいい
- 責める言葉を、問いかけに変えてみる
- 声は小さくしなくていい。低めで落ち着いていれば十分
- 思い出せた瞬間にだけ、やってみる
あの日のレゴ事件は、私にとって「怒鳴ったあとの静寂」の悪い見本でした。次に静かになるなら、怒鳴ったあとより、近づいたあとがいいかな。

