- 「走らないで!」
- 「触らないでって言ったでしょ!」
ついつい口から出てしまう“ダメ”の言葉。でもそのあと、ちょっとだけモヤモヤしちゃうこと、ありませんか?
もちろん、子どもの安全や周囲への配慮を考えたとき、止めなきゃいけない行動はありますよね。でも、「ダメ」と言うだけじゃ、子どもには伝わらないことも多いんです。
今回は、否定ではなく「〇〇しよう」と肯定的な言葉で伝える声かけのコツをご紹介します。
声かけを少し工夫するだけで、子どものやる気や自己肯定感がグンと育ちますよ。
なぜ肯定的な言葉が効果的なの?
意欲が向上する
子どもは「ダメ!」と言われると、止めなきゃいけないのは分かっても、「じゃあ何をすればいいの?」と迷ってしまいがち。でも「〜しようね」と伝えられると、すぐに次の行動へつなげやすくなるんです。
自己肯定感が高まる
「できたね」「その方法いいね」と言われた経験が重なると、「自分って大丈夫」と感じるようになります。これが自己肯定感の土台に。
子育てにおいて、肯定的な言葉は子どもの自信を支える大切な力になります。
良好な親子関係を築く
否定ではなく提案の形で伝えることで、子どもは「信じてもらえている」と感じ、親子の信頼関係が育ちます。
「ダメ」から「〇〇しよう」へ!
否定的な言葉を、肯定的に変えてみましょう。
以下の表は、よくある「ダメ」に対して、言い換えた例です。
否定的な言葉 | 肯定的な言葉 | 具体的な言葉のアレンジ |
走らないで | 歩こうね | 滑ってケガしちゃうから、階段はゆっくり歩こうね |
喋らないで | 静かにしようね | みんな本を読んでるから、静かに読もうね |
触らないで | 見てみようね | ガラスは割れやすいから、そっと見ようね |
汚さないで | きれいに使おうね | 服についちゃうからエプロンしようね |
怒らないで | 優しく言おうね | ふわふわな言葉のほうが伝わるよ |
このように伝えることで、子どもは「どうすればいいのか」が明確になり、やる気や安心感にもつながります。
声をかけるときのちょっとしたコツ
「なぜ?」を伝える
ただ「〇〇しようね」ではなく、「なぜそうするのか」も伝えてあげると、理解が深まります。
例:「人とぶつかると危ないから、歩こうね」
→ 意味がわかると、自分から気をつけるようになることもありますよ。
具体的な言葉を使う
「ちゃんと片付けて!」よりも「おもちゃは箱に入れてね」と具体的に。
子どもはイメージしやすいことで、行動に移しやすくなります。
声のトーンや笑顔も大事
言葉だけじゃなく、声のトーンや表情もメッセージになります。
優しく、穏やかな声と笑顔で伝えれば、より安心して耳を傾けてくれます。
まとめ
「ダメ」と言いたくなる場面、毎日の子育てにはたくさんありますよね。
でもそのたびに、ちょっと視点を変えて、「〇〇しよう」と伝えてみる。
それだけで、子どもが前向きになったり、自信を持ったり、親子のやりとりがちょっと楽になったりします。
完璧じゃなくても大丈夫。
今日のひとことから、親子で少しずつ変わっていけたら素敵ですね。