「なんでダメなの?意味わかんない」
「まじでむかつく」
教育現場で、スマホやゲームを取り上げられた子から、こんな言葉を聞くことがあります。
正直、1人の親として気持ちはすごーくよく分かります。やることをやらずに、ゲームやタブレットばかりしていたら、取り上げたくもなります。目の前の困った行動は、それで止まるんですから。
ただ、知っておいてほしいのは、その場は収まっても、子どもの中に何かが残った様子は、あまり見たことがないということです。
没収されても、子どもは代わりを探す
取り上げられた子ほど、何とかして取り返そう、代わりを見つけようと必死になります。
生徒たちが「よくないのは分かってるんです」と、懺悔するように話してくれたことがあります。
事例①
スマホを隠された子が、家中を探して見つけ出し、友達に聞いた方法で時間制限を外そうとした
事例②
漫画を制限された子が、違法だと知りながら、漫画が読めるサイトに通ってしまった
事例③
ゲームを取り上げられた子が、やることがなくなり、夜に出かけて年上の人と会うようになった
本人たちも、悪いことだと分かっているんです。それでもやめられないのは、その子にとってそれが話し相手であり、仲間とのつながりだからだったりします。
その子にとって、スマホは何ですか
家に帰っても話し相手がおらず、親は仕事や家事で忙しい。そんな子にとって、画面の向こうの仲間は、数少ない「話せる相手」だったりします。
そこを取り上げて「ダメなもの」とだけ伝えても、子どもに残るのは「じゃあ、何をすればいいの?」という困りごとだけです。代わりに一緒に遊んだり、話したりする時間が増えるわけでもないからです。
距離を取るなら、納得できる形で
距離を取らせたいなら、やり方はあると思っています。ポイントは3つです。
1つ目は、まず聞くことです。子どもが何に夢中なのか、どんな気持ちで触っているのかを先に聞きます。
2つ目は、理由を言葉にすることです。早く寝てほしいのか、目が心配なのか。親の「どうしてほしい」を具体的に伝えます。
3つ目は、代わりと約束を一緒に決めることです。本や漫画の時間を作る、寝る時間と起きる時間を見直す、頑張った日は少し長くOKにする。短くするなら、短くする代わりに何をするかまでセットで決めます。
まとめ|取り上げるより、話して決めた約束のほうが残る
没収は、その場を収めるのには早い方法です。
でも、子どもが自分で考えて距離を取れるようになるのは、納得できる会話があったときなんだと感じています。
うまく話せない日があっても、大丈夫です。また次の日に、短く伝え直せばいいんです。
- 取り上げる前に、子どもの言い分を最後まで聞く
- ダメな理由は、親の気持ちとして具体的に伝える
- 短くするなら、代わりの楽しみも一緒に用意する
「なんでダメなの?」と聞かれたとき、言葉に詰まらずに答えられる親でいたいなと思います。それがきっと、子どもが自分で考え始める合図なんだと思います。


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