「走らないで」「触らないで」子どもにそう言ってしまうこと、ありませんか?
もちろん、安全のためには必要な言葉ですが、子どもは「ダメ」と言われると、「どうしてダメなの?」と疑問に思いながらも、行動を止めてしまいます。しかし、その「ダメ」の理由を理解できずにいると、次はどうすればいいのか分からず戸惑ってしまうことがあります。
そんなときは、「〇〇しないで」といった否定的な言葉の代わりに、「〇〇しよう」といった肯定的な言葉で子どもに伝えてみましょう。
なぜ肯定的な言葉が効果的なの?
意欲が向上する
肯定的な言葉は、子どもに行動を続けるモチベーションを与えることができます。
自己肯定感が高まる
「ダメ」と否定されるのではなく、子どもの言動を認められることで、子どもは「自分はできる」という自信を持つことができます。
良好な親子関係を築く
肯定的な言葉かけは、子どもとの信頼関係を深めることにつながります。
「ダメ」から「〇〇しよう」へ!
否定的な言葉を肯定的な表現の言葉に変えることで、子どもが何をすれば良いのかが明確になります。
否定的な言葉 | 肯定的な言葉 | 具体的な言葉のアレンジ |
走らないで | 歩こうね | 滑ってケガしちゃうから、階段はゆっくり歩こうね |
喋らないで | 静かにしようね | みんな本を読みたいと思うから、静かに本を読もうね |
閉めないで | 開けたままにしようね | 気持ちいい風が吹いてるから、窓を開けておこうね |
触らないで | 見てみようね | ガラスは割れやすいから、置いてあるものは見て楽しもうね |
汚さないで | きれいに使おうね | 服についちゃうと洗うのが大変だから、エプロンを着ようね |
忘れないで | 覚えておこうね | 〇〇へ行って楽しく遊びたいから、忘れずに持って行こうね |
怒らないで | 優しく言おうね | ふわふわな言葉を使うと、相手もわかりやすいよ |
食べ散らかさないで | きれいに食べようね | ご飯をこぼしたら汚れちゃうし勿体無いから、一口ずつ食べよう |
遅れないで | 早めに行こうね | 〇〇に行くのが楽しみだね。早めに行けば、たくさん遊べるよ |
大声出さないで | 静かに話そうね | ここでは色んな人が使ってるから(乗ってるから)静かに話そうね |
ふざけないで | 集中して〇〇しようね | 難しいところもあるけど、一緒に考えてやってみよう |
水をこぼさないで | ゆっくり注ごうね | 水がこぼれると洋服や床が濡れてしまうから、ゆっくり注ごう |
このように、肯定的な声かけを意識してみましょう。してほしいことを明確にすることで、子どもも次に何をすれば良いのか、どうしたら良いのか迷わなくなります。
声を掛けるときのポイント
なぜ?を伝える
「なぜ?」を加えることで子どもがさらに理解を深めやすくなります。「人とぶつかると危ないから、歩こうね」というように理由を伝えると、同じ場面に遭遇したときに自分で判断できるようになるかもしれません。
具体的な言葉を使う
抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉を使うことで、子どもはより理解しやすくなります。
声のトーン
優しく、穏やかな声で語りかけましょう。
笑顔
笑顔で接することで、子どもは安心してあなたと接することができます。
まとめ
子どもとの言葉の選び方は、子どもの心に大きな影響を与えます。否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉で語りかけることで、子どもは自信を持って成長していくことができます。ぜひ、今日から実践してみてくださいね。