「ママ、あっち行って!」
「パパなんて大嫌い!」
愛するわが子にこんな言葉をぶつけられると、一瞬めまいがして、頭に血がのぼって、胸が締めつけられる。
2歳・3歳のイヤイヤ期から、小学校低学年くらいまで。言葉が育ってきた分、その一言は想像以上に胸に刺さります。私も何度も「パパ嫌い!」と言われてきました。
でも、その言葉の裏側には、「自分一人でやってみたい!」「世界を自分でコントロールしたい!」という、まっすぐな自立心が隠れていることがあります。
なぜ「あっち行って!」「嫌い!」と言うの?
結論から言うと、本当に嫌いになったわけじゃないんですよね。
むしろ「何を言っても、この人は自分を見捨てない」という安心があるからこそ、最大の甘え(反抗)が出ているんだと、私は受け止めています。
この時期の子どもの中では、こんなことが起きています。
- 「自分」を表現したい:パパママとは違う「個」としての自覚
- 自分の思い通りにしたい:自分の言葉で世界が動くか試している
これは「嫌い!」という攻撃ではなく、「ぼく(わたし)の力を見て!」という成長のサイン。ちょっと困った形ですが、とても健気な自己主張なんです。
言い返さずに、さらっと離れてみたら?
① 「オウム返し」で受け止める
ショックなときほど「そんなこと言わないで!」と言いたくなりますが、そこはぐっとこらえて。
子:「パパ、あっち行って!」
親:「そっか、今はパパにあっちに行ってほしいんだね」
これだけで、「気持ちがちゃんと届いた」と少し満足したりします。ママの場合は、「ママ」に置き換えてください。
② さらっと「物理的に離れる」
ショックを受けていないフリをして、一言添えて離れます。
「わかったよ。じゃあ、お話ししたくなったら教えてね。パパは隣の部屋にいるね」
要望に応えて離れることで、子どもは「自分の言動の結果」を感じる機会になります。
③ 戻ってきたら「おかえり」で迎える
数分後、ふらっと戻ってきたら、さっきの拒絶はなかったことにして迎えます。
「戻ってきたね。パパに会いたくなった? 切り替えられてえらいね」
最後は褒めて、安心させる。これが、意外と効いたりします。
「大嫌い!」が続く日、心はどう守る?
「嫌い!」が何度も続いて辛いときは、短くこう伝えます。
「嫌いになっちゃったんだね。でも、パパは○○のことが大好きだよ」
あとはスッと距離を置く。親が感情的に反応しないでいると、「嫌い」という言葉で相手を動かせないと子どもが分かっていくのか、言う回数が自然と減っていく傾向があるようです。
私も、「ああ、今は甘えなんだな」と思うようにしたら、少し心が楽になりました。
「パパがいい!」ばかりのとき、どう乗り切る?
片方の親ばかり指名されるのは、どちらにとっても「しんどい」もの。そんなときは、潔くシフト制にします。指名された側は「よし、任せて!」。拒絶された側は「ラッキー、休憩時間だ!」と割り切って、動画でもネットでも楽しむ。親を全力で相手にしてくれる時間は、あっという間です。
まとめ|拒絶の言葉は、安心して甘えられている証拠
「あっち行って!」「嫌い!」が言えるのは、子どもが安心して甘えられている証拠なんですよね。それでも辛いし悲しいときは、心の中でこうつぶやいてみます。「自立のサインが出てる。ちゃんと育ってるんだな」って。
拒絶されたときの声かけ、まとめると
- オウム返しで、気持ちを受け止める
- さらっと物理的に離れる
- 戻ってきたら「おかえり」で迎える
- 「大好きだよ」は、短く、一度だけ
「パパは隣の部屋にいるね」と言って、お茶を一杯。戻ってくる足音を待つ時間も、悪くない。…と、言い聞かせてます。

