「今日もまた怒っちゃったな…」
「全然うまくいかなかった」
子どもが寝たあとの静かなリビングで、一人反省会が始まる夜。寝顔を見ながら、胸がちくっとする。私も何度もそんな夜を過ごしてきました。
たとえば、こんなことがありました。
娘のムスッとした挨拶を直したくて、何度言っても直らない。理由も聞かないまま、「こうした方がいいよ。それだと、こうなっちゃうよ」と、マイナスなことを一方的に言ってしまいました。娘は、大泣きしました。
そんな日は、育児のリセットの出番だと思っています。
正直、理想通りにいかない日のほうが多いのが、育児のリアルだと思います。
でも、いちばん必要なのは完璧さじゃない。「リセットできる力」だと私は思っています。16年の教育現場で見てきたことをふまえて、心を立て直すための“やさしい考え方”をお話しします。
「失敗ゼロ」の日は、ほぼ来ない
どんなに知識があっても、毎日元気いっぱいの子どもと過ごしていれば、全部うまく避けるなんて無理です。急に怒鳴られたり、よかれと思って言ったことで泣かれたり。そんなの日常茶飯事です。
大事なのは、失敗しないことではなく、「失敗したあとにどう立て直すか」。
つい大声で怒鳴ってしまった。イライラして「もう知らない!」と言ってしまった。それを後悔しているのは、一生懸命向き合っている証拠だと思います。後悔できること自体が、実はすごいことなんですよ。
自分にも使える「25%ルール」
ペアレントトレーニングで学んだ「25%ルール」は、100点を目指さず、ほんの少しできたら合格にする考え方です。子どもだけじゃなく、親自身にも当てはまります。
たとえば今日、
- 叫ぶ子を前に、一度だけでも深呼吸できた
- 「あっち行って」の言葉に、一回だけさらっと返事ができた
- 寝顔を見て「明日はもう少し笑いたいな」と思えた
1日の中で、たった1つでもあれば、もう合格点。この「ゆるい合格点」が、長いようであっという間の子育てを走り抜けるコツだと思うんです。
寝かしつけのあとの、3つのリセット
「今日は大変な一日だったな…」と思った夜は、こんなリセットがおすすめです。
① まずは自分に「お疲れさま」
温かい飲み物や、ちょっといいお菓子。SNSや動画をぼんやり見るのもありです。好きなもので、自分の充電をします。
② 失敗は「練習中」だからOK
子どもも親も、感情のコントロールは絶賛練習中。親である前に、一人の人間です。うまくいかなくて当たり前なんです。
③ 明日の「ひとつだけ」を決める
「明日は一回だけ、朝の準備を二択で聞いてみようかな」。それだけで十分。今日のあなたは、昨日のあなたより少しだけ前に進んでいます。
まとめ|「また明日、仲良くしよう」と言える関係
私が思う「フレンドリーファミリー」は、完璧な家族のことではありません。笑ったり、ぶつかったり、泣いたりしながら、最後は「また明日、仲良くしようね」と言い合える関係です。
今はしんどい「泣き」も「叫び」も、いつか懐かしくなる日が来る。…とはいえ、今夜はしんどいものはしんどいですよね。
リセットのポイント、まとめると
- 後悔できるのは、向き合っている証拠
- 100点より、25点でも合格にする
- 寝かしつけのあと、まず自分にひと息
- 明日の「ひとつだけ」を決めて、寝る
寝顔を見たあとの反省会は、温かい飲み物を片手に。それで、明日に向けて充電していきたいと思います。

