「でない、あけない、のぼらない」。
最初にこのタイトルを見たとき、「なんだかリズムがかわいい!」と思ったのですが、読んでみると子どもの安全教育の本質がギュッと詰まっている一冊でした。
今回は、子どもと一緒に読む防災・防犯絵本として話題の『でない、あけない、のぼらない』(講談社/こども安全教育シリーズ)をご紹介します。
家の中にも“危険”はたくさんある
わが家では、上の子が3歳のころ、ヒヤッとしたことがありました。
キッチンでお皿を洗っていた数分の間に、イスをよじのぼった瞬間、イスが後ろに傾き倒れそうになってしまったんです。「危ない!」と駆け寄ってから、心臓がドキドキ……。
そのとき気づきました。
危険は外だけじゃなく、家の中にも潜んでいるということに。
そんな時期に出会ったのが、この『でない、あけない、のぼらない』です。この絵本は、室内事故対策を親子で自然に考えられるように作られているんです。
「でない、あけない、のぼらない」ってどんな意味?
絵本の中では、子どもが日常で出会う“ちょっと危ない場面”がやさしいイラストで描かれています。
- 「でない」:ひとりで外に出ない
- 「あけない」:知らない人が来てもドアをあけない
- 「のぼらない」:危ない場所にはのぼらない
どれもシンプルな言葉だけど、幼児でも理解できる安全ルールになっています。
さらに、それぞれの場面に「どうすればいいか」のヒントが描かれていて、親子で「こういうとき、どうする?」と話し合いながら読めるのもポイント。
“教え込む”のではなく、“一緒に考える”絵本なんです。
読んだあとの変化|「危ない」を考えるきっかけに
この本を読んだあとは、わが家でも小さな変化がありました。
2歳の息子がイスの上に登ろうとしたとき、
「“のぼらない”ね、ばつね」と、自分でつぶやき、イスから降りたんです。
その姿にハッとしました。
「言われたから守る」ではなく、「自分で考えて選ぶ」ようになっていたんです。
この絵本は、幼児安全教育の入門書としてぴったり。
危険を怖がらせるのではなく、「気をつけるってこういうことなんだ」と前向きに学べます。
絵と文のやさしさも魅力
イラストはやわらかく、どのページにも温かみがあります。
子どもが「これ読んで!」と何度も持ってくるほど、親しみやすい絵柄です。
絵本の中には、実際の家庭内危険箇所(キッチン・階段・ベランダなど)がたくさん登場するので、読みながら「うちではどうかな?」と自然に点検することができます。
読み聞かせのあと、親が気づくことも多く、まさに家庭内の安全チェックブックのような存在です。
おすすめポイント
- 家の中での幼児安全教育を楽しく始められる
- 子どもが「なぜ危ないのか」を自分で考えるきっかけになる
- 絵本を通して、親子の会話が増える
- 防犯・防災の第一歩として、家庭でできる安全対策を見直せる
わが家では、これを読んでから「どこに危険があるかな?」と“安全探しごっこ”を始めました。
遊びながら、自然とルールが身につくのが嬉しいポイントです。
まとめ|「安全」は“教える”より“育てる”もの
「でない、あけない、のぼらない」は、子どもを守るための最初のルールブックです。
大切なのは、言葉を暗記させることではなく、日常の中で「どうしたら安全かな?」と考える力を育てること。
親子で読む時間が、きっと子どもの安全意識を育てる第一歩になりますよ。
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