「〇〇した方がいいよ」とつい口が出てしまうこと、ありませんか?
大人は経験から、子どもにとって何が一番良いかを知っているつもりでいます。でも、本当にそうでしょうか?
子どもは、自分で考え、判断し、行動することで、問題解決能力、創造性、自己肯定感を育みます。例えば、遊びの途中でトラブルが起きた時、自分で解決策を見つけ出すことで、問題解決能力が養われます。
子ども自身の判断を大切に
誰かが答えを与えてしまうと、子どもは自分で考えて行動する機会を失ってしまいます。成功体験ばかりだと、失敗を恐れてしまい、新しいことに挑戦できなくなるかもしれません。
選択肢を与えて自信をつける
それでも子どもは、まだまだ経験不足なところもあるとは思います。
子どもが自分で判断するのが難しいと感じるときは、選択肢を提示してみてください。2〜3つの選択肢を与えることで、子どもは選択肢の中から、自分の意思で判断し、決めることができるようになります。
年齢別 具体的な声かけ例
幼児期
「今日はブロックで遊ぶ?お絵描きで遊ぶ?」
「歯磨きは自分でやってみる?手伝う?」
学童期
「宿題はいつやったらいいか、一緒に考えようか?1人で考えてみる?」
「天気予報は見た?傘を持ってく?折り畳み傘を持っていく?持っていかなくても大丈夫そう?」
思春期
「次回のテストではどこを重点的に勉強するの?」
「進路について、どんなことを重視して選ぼうか?場所とかその先の進路とか、資料を調べると、色々な選択肢が見えてくるかもしれないよ。」
失敗は成長のチャンス!
失敗は、子どもにとって貴重な経験です。失敗から、子どもはなぜ失敗したのかを考え、「次はどうすればいいか」を学ぶことができます。
失敗をしたときの親の役割
共感する
「難しいね」と子どもの気持ちを認める。
一緒に考える
「どうしてうまくいかなかったのかな?」と問いかけ、一緒に失敗の原因を考える。
励ます
「次はきっとできるよ」と声をかける。
成功体験を積ませる
小さな成功体験ができる環境を整える。
具体的な声かけ
・失敗時「難しいね。でも、ここまで頑張ったね」
・成功時「よくできたね!自分で考えて行動できたことが素晴らしいよ」
まとめ
私たちの人生は、子どもも大人も日々の選択の積み重ねです。大切なのは「自分で考え、判断し、行動する力」です。
子どもに「〇〇した方がいいよ」と言ってしまう場面があったら、一度立ち止まって考えてみましょう。
「自分で考えてみようか?」「どうしたい?」と、子どもに問いかけてみてください。
子どもが自分で判断し、自分で成長していく姿を温かく見守りましょう。失敗しても大丈夫。子どもは、そこからたくさんのことを学んでいくはずです。