パパ:「今日は靴を履かないでお出かけするよ」
2歳息子:「わかったー!」
……数分後。
2歳息子:「くつ、はくーー!!(涙)」
こんな場面、ため息をつきたくなることありませんか?
「さっきわかったって言ったじゃん!」「自分で決めたでしょ!」と言いたくなる気持ち、痛いほど分かります。
めんどくさいから履かせちゃおうか。でも、「ここで折れたら、わがままな子にならないかな…」。そんな不安も頭をよぎりますよね。
今日は、そんなときに心が少し軽くなるペアレントトレーニング流の“しなやかな一貫性”についてお話しします。
それは「わがまま」?それとも「パニック」?
2歳〜4歳の子どもにとって、自分の選択の“その先”を想像することは、まだとても難しいんです。
例えば、「靴は履かない」と言ったものの……
- 外に出たら、地面が冷たくてビックリした
- 周りのみんなが靴を履いていて、急に不安になった
- 「思っていた感じ」と違って、どうしていいか分からなくなった
こんな理由で、気持ちが一気にあふれてしまうんです。
このときの涙や叫びは、親を困らせるための「わがまま」というより、想像と現実のギャップに戸惑った「パニック」に近い状態です。
そう考えると、少し見方が変わってきませんか?
落ち着いたら「やり直し」OK!
このルールで一番大切なのは、「泣いたから許す」のではなく、「落ち着いて言えたから、もう一度考え直す」という形に切り替えることです。
① 叫んでいる間は、静かに「待つ」
「くつ!はくーー!」と大泣きしている間は、安全を確保しつつ、言葉は最小限にして待ちます。
ここで履かせてしまうと、「叫べばルールが変わる」と学習してしまうからです。
② 「リセット」の合図を出す
少し声が落ち着いてきたら、こんなふうに伝えます。
「靴、履きたくなっちゃったんだね。
「いいよ。でもね、泣きやんで『靴はかせて』って優しい声で言えたら、一緒に履こう」
ここで大切なのは、ダメ出しをせず、条件をシンプルに伝えることです。
③ 落ち着いて言えたら、全力で褒める
涙をぬぐって、「……はかせて」と言えたら、もう大大大成功!
「すごいね!泣かないで気持ちを伝えられたね!」としっかり認めてから、靴を履かせてあげましょう。
褒めるポイントは、意見を変えたことではなく、「落ち着いて伝えられたこと」。
ここを間違えないのが、わがままにさせない最大のコツなんです。
パパママの「一貫性」はどう保つ?
パパは「ダメ」、ママは「いいよ」。これが続くと子どもは混乱してしまいます。
そんなときの合言葉は、「安全以外は柔軟に」です。
命や安全に関わること以外は、「落ち着いて言えたら、やり直しOK」という共通ルールを持っておくのがおすすめです。
完璧にそろえなくても大丈夫。「方向性が同じ」なだけで、親の気持ちもグッと楽になりますよ。
まとめ|「やり直しできる」安心感を
大人だって、「やっぱり、あっちにすればよかった」と思うことだってあります。
それは子どもも同じ。
子どもたちは、失敗しながら、「どう伝えたら、自分の気持ちが届くか」を学んでいる最中なんです。
「叫ぶより、落ち着いて伝えたほうがいいことが起きる」
この経験の積み重ねが、子どもの感情を整える力を育ててくれます。
親も子どもも、完璧じゃなくて大丈夫。
うまく切り替えられた日は、「今日もよくやった」と、そっと自分たちにも褒めちゃいましょう!
