『くちぐせえほん』は、齋藤孝さんによる絵本シリーズのひとつ。
子どもの“言葉の力”に焦点を当てた絵本です。
うちでは、子どもが小学生になってからこの本を購入しました。
保育園の頃から「できない」「やらない」と言うことが少しずつ増えてきていて、なんとか気分を乗せて一緒にやってはいたのですが……。
特に小学生になると、周囲と比べて「自分にはできない」と言う場面が多くなり、親としてどう声をかけるべきか悩んでいました。
- 「大丈夫だよ」「やってみよう」と励ましたい。
- でも、嫌な気持ちのまま無理にやらせるのは違う。
- 子どもの気持ちを尊重したいけど、貴重な経験を逃すのはもったいない。
そんな子育ての悩みを抱えていたときに手に取ったのが、ポジティブな言葉を教えてくれるこの『くちぐせえほん』でした。
齋藤孝さんの『くちぐせえほん』ってどんな本?
この絵本は、日常で何気なく使っている「口ぐせ」が、その後の行動や気持ちにどんな影響を与えるのかを、子どもにもわかるように描いています。
特に印象的だったのが、「やってみよう」と言った子と「無理だからやらない」と言った子、それぞれの行動パターンが色分けで描かれているページ。
- ポジティブな言葉を使う子:新しい発見や達成感を得る。
- ネガティブな言葉を使う子:チャンスを逃してしまう。
この違いが視覚的にすごくわかりやすく表現されているんです。
読んでいるうちに、子ども自身も「口ぐせって、自分の気持ちを変える力があるんだ」と自然に感じ取ってくれました。
「やってみようかな」に変わった我が家の小さな変化【体験談】
この本を読んでから、子どもの言葉のトーンが少しずつ変わっていきました。
- 買い物のときに「1人でレジ行ってみる?」と声をかけると、以前は「やらない!」だったのが「やってみようかな」に。
- 公園で難易度の高いアスレチックを見ながら「やってみる?」と聞くと、以前は「むり!こわい!」だったのが「やってみたい!パパ一緒に手伝ってくれる?」と返ってきました。
たった一冊の絵本ですが、「やってみる」「きっとできる」というポジティブな口ぐせが増えていったんです。そして気づけば、挑戦する姿勢そのものが変わっていました。
この変化こそ、自己肯定感が育まれている証拠だと感じています。
口癖が「くせ」になるからこそ、親が意識したいポジティブ思考
この絵本のもうひとつのポイントは、“言葉は習慣になる”というメッセージです。
「できない」「やらない」ばかり言っていると、それが当たり前の「くせ」に。
逆に、「やってみよう」「だいじょうぶ!」と繰り返すと、前向きな気持ちが自然と身につくようになります。
子どもの世界は“はじめて”の連続。新しいことに挑戦するたびに、心の中では小さな不安と戦っています。
だからこそ、ネガティブな言葉で不安を閉じ込めてしまう前に、ポジティブな言葉で背中をそっと押してあげたい。この本は「言葉ひとつで行動が変わる」ことを、改めて教えてくれた一冊でした。
まとめ|『くちぐせえほん』で育てる「挑戦する気持ち」
もし「最近、うちの子ネガティブなことばかり言うな」と悩んでいたら、無理に励ますよりも、親子で一緒にこの絵本を読むのがおすすめです。
子ども自身が気づくことで、行動が自然に変わっていきます。
また、『くちぐせえほん』を読んでポジティブな口癖が身についたら、失敗をテーマにした絵本『しっぱいなんかこわくない』も合わせて読むのがおすすめです。
『くちぐせえほん』は、言葉が思考をつくり、行動を変えることを教えてくれる、子育ての悩みを解決に導く一冊です。ポジティブな口ぐせの積み重ねが、子どもの自己肯定感をしっかりと育ててくれます。
子どもが「やってみたい」と思える瞬間を、親としてそっと見守れる、そんな関係をつくっていきたいですね。
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