「歴史って、何年生から始めるの?」
「うちの子、文字だらけの本は絶対読まないんだけど…」
小1の娘を持つ親として、このモヤモヤはすごくよくわかります。
社会科の教員免許を持っている私でさえ、「子どもに歴史をどう入口から渡すか」は正直、悩んでいました。
そんなときに出会ったのが、今回紹介する『はじめての日本のれきしえほん』です。
先生として見て、正直に思ったこと
教員免許を持っていると、教材を見るときについ「どんな力を育てる設計か」が気になってしまいます。
で、この絵本を開いた瞬間の感想は「あ、これはちゃんと考えられてる」でした。
歴史の授業って、どうしても「鎌倉時代=武士」「江戸時代=士農工商」みたいな知識の断片を覚えることに終始しがちなんですよね。
でもこの絵本は、縄文・弥生・平安・江戸・明治・昭和・令和と時代をまたぎながら、一貫して「人々がどう暮らしていたか」という視点で描かれています。
衣服の素材や身分による違い、家の形の変化(高床式からマンションへ)、乗り物や道具の進化。
そういった「衣食住の変化」を絵で直感的に追える構成が、教員の目線でも「よくできてるな」と思えるポイントでした。
歴史を「暗記する科目」じゃなく、「人が生きてきた物語」として感じる入り口。正直、小学校で歴史が始まる前に出会わせてあげたかった一冊です。
娘と一緒に読んでみたら、意外な使い方が生まれた
購入したのは娘が小1のとき。最初は「ちょっと読み聞かせしてみるか」くらいの気持ちでした。
ところが読み始めて数ページで、娘が「ねえ、この人たちなんで服が虹色なの?」と聞いてきました。
「平安時代の着物だよ、重ね着してたんだよ」と答えたら、「えー!夏も?暑くない?」と目をキラキラさせながら食いついてきた。
それからは毎回、視点を変えて何度も読むようになりました。
1回目は「服」に注目、2回目は「家の形」、3回目は「乗り物」、気づけばその都度、娘から質問が出てくる流れができてきました。
「読む」というより、「一緒に時代を旅してる感覚」に近かったです。
息子(現在年少)も、文字は読めないけど絵を指さしながら「これなに?」と楽しんでいるので、年中さんくらいから”見るだけ”で楽しめる絵本だと思います。
歴史漫画・図鑑との違いは?買い迷ってる方へ
「歴史漫画じゃダメなの?」という疑問、正直あると思います。
私なりに整理するとこんな感じです。
- 歴史漫画:セリフや情報が多く、ある程度の読書体力が必要。小2〜3以降向き。
- 歴史図鑑:網羅性は高いけど、時代の「流れ」がつかみにくい。調べ学習向き。
- この絵本:流れと変化に特化。読み聞かせでも自分読みでも使える、導入の1冊目として最適。
ただし、正直に言うと「細かい知識を深めたい子」には物足りないと思います。
時代ごとの出来事や人物の解説は薄めなので、歴史に興味が出てきた子の「次の一冊」としては、歴史漫画や図鑑に渡してあげる流れが自然かな、と。
年長〜小学校低学年の「歴史って何?」という時期に読むはじめの一冊として、この絵本の右に出るものは今のところ見当たりません。
まとめ|「歴史は物語だ」と気づかせてくれる、最初の扉
歴史が「暗記」ではなく「人の暮らしの積み重ね」だという感覚。これを子どものうちに持てるかどうかで、後々の学習の受け取り方がかなり変わると思っています。
この絵本はその感覚を、難しい言葉を使わずに、絵の力だけで届けてくれます。
教員として評価できて、パパとして「買ってよかった」と思えた。そんな一冊はなかなかないんですよね。
歴史漫画を渡す前の「1冊目」として、ぜひ本棚に置いてみてください。
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