「歴史って難しい」
「うちの子、年号を覚えるの苦手で…」
そんな声、小学生の親御さんからよく聞きます。
そこで気になるのが「歴史教育はいつから始めるの?」という疑問。
文字だらけの学習本はまだ早い…というお子さんにおすすめなのが、今回ご紹介する『はじめての日本のれきしえほん』です。
中学・高校の社会科の教員免許を取得している私も、「この本は直感的に理解できて、本当にわかりやすい!」と太鼓判を押す一冊。
歴史を「文字」ではなく「絵」で感じられる、この絵本の魅力を解説します。
先生目線で納得の構成|「衣食住」から時代を感じる
歴史の授業では「鎌倉時代=武士の時代」といった“知識”に偏りがちですが、教員目線でこの絵本がすごいと思うのは、「どう暮らしていたか」という人の生活目線で時代を理解できる設計になっていることです。
この絵本は、縄文、弥生、平安、江戸、明治、昭和、令和…とページをめくるたびに、以下の「衣食住」の変化を直感的に見せてくれます。
- 衣服:素材の変化や身分差がわかる
- 家:高床式から町屋、現代のマンションへと変化
- 乗り物、道具:馬から車、新幹線や飛行機へ
この絵本から、「歴史とは、人々の暮らしがより便利に、より豊かに進化してきた物語」なんだと、子どもが自然に気づくことができるということです。
歴史を暗記科目ではなく、物語として捉える導入に最適な構成になっているんです。
絵でつながる時代の流れ|見開きで“暮らし”が一目でわかる
この絵本の魅力はなんといっても、1ページごとに時代が変わるワクワク感。
まるでタイムスリップしたように、衣服・住居・乗り物・道具などがダイナミックに変化していく様子が見開きで一目でわかる構成になっています。
うちでは小学1年生のときに購入しましたが、正直、年中さんくらいからでも“見るだけで楽しい”絵本かなと思います。
「絵本を読むのは難しいけど、図鑑みたいに見ることはできる」そんな時期の歴史予習にもぴったりです。
他の教材とココが違う!読み聞かせにも最適な万能タイプ
「歴史漫画はまだ早いかな?」
「歴史図鑑は情報量が多すぎる…」
そんな悩みを抱える小学生の親御さんにとって、この絵本は絵本と歴史漫画の中間のような存在です。
- 歴史漫画:セリフや情報が多く、集中力が必要。
- 歴史図鑑:詳細な知識が多く、網羅性が高いが、流れがつかみにくい。
- この絵本:流れと変化に特化しているため、読み聞かせにも自分読みにも対応できる、はじめての1冊にふさわしい万能タイプ。
特に、年長〜小学校低学年の「知りたい気持ちが育ち始める時期」に読むと、後々の歴史学習の理解度が違ってくると思います。
子どもと一緒に何度も読むと“気づき”が増える
この絵本のすごいところは、ただ一度読んで終わりではないこと。読み返すたび、子どもの視点が深まることです。
わが家では、こんな風に視点を変えて何度も読み返しました。
- 1回目:「服」に注目。「平安の人、着物きれい!」「明治の服は今と似てるね」
- 2回目:「家」に注目。「高床式はねずみ除け?」「屋根が立派になった!」
- 3回目:「乗り物」に注目。「馬に乗ってる!」「次は新幹線だ!」
まるで“絵を通じて歴史を旅している”ような時間になると思います。
親子で歴史を感じる時間を作ってみましょう。
まとめ|「歴史=暗記」の概念が変わる、はじめての1冊に
『はじめての日本のれきしえほん』は、年表や出来事ではなく、人々の暮らしの変化を通して時代を感じられる一冊です。
「歴史って暗記科目じゃないんだ」
「人が生きてきた積み重ねなんだ」
そんな感覚を、子どもと一緒に楽しみながら味わえます。小学校の歴史の授業が始まる前の予習や、「歴史好き」の種をまく最初の教材として、ぜひ手にとってみてください。
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