「今日は靴履かないでお出かけするよ」
「わかったー!」
……数分後。
「くつ、はくーー!!(涙)」
え、さっきわかったって言ったよね? 心の中でそう叫びながら、ため息をついていました。
めんどくさいから履かせちゃおうか。でも、ここで折れたら、わがままな子にならないかな…。正直、どうするのが正解なのか分からなくて、玄関先で固まってしまう私。
これって「わがまま」?それとも別の何か?
3歳の息子が泣きじゃくる姿を見ながら、ふと気づいたんです。「あれ?これ、親を困らせたくて泣いてるんじゃないな」と。
2〜4歳ごろは、自分の選択の“その先”を想像するのが、とても難しい時期だと言われています。「靴は履かない」と自分で言ったものの、
- 外に出たら、地面が冷たくてビックリした
- 周りのみんなが靴を履いていて、急に不安になった
- 「思っていた感じ」と違って、どうしていいか分からなくなった
こんなきっかけで、気持ちが一気にあふれ出すことがあります。あの涙は、困らせるための「わがまま」というより、想像と現実のギャップに戸惑った「パニック」に近い状態。そう思えると、少しだけイライラが和らぐんですよね。
「落ち着いて言えたら、やり直していいよ」
それで私が決めたのが、このルールです。「泣いたから許す」のではなく、「落ち着いて伝えられたから、もう一度考え直す」という形にします。
① 叫んでいる間は、静かに待つ
安全を確保して、言葉は最小限に。ここで履かせてしまうと、「叫べばルールが変わる」と覚えてしまうので、それだけは避けたいところです。
② 「やり直し」の合図を出す
少し声が落ち着いてきたら、こう伝えます。
「靴、履きたくなっちゃったんだね。泣きやんで『靴はかせて』って優しい声で言えたら、一緒に履こうね」
ダメ出しはせず、条件をシンプルに伝えます。
③ 落ち着いて言えたら、全力で褒める
涙をぬぐって、「……はかせて」と小さな声で言えたら、もう大成功。
「すごいね!泣かないで気持ちを伝えられたね!」
と認めてから、靴を履かせます。褒めるのは、意見を変えたことではなく、落ち着いて伝えられたこと。ここが、わがままにさせないコツだったりします。
パパとママで対応が違うと、ダメ?
パパは「ダメ」、ママは「いいよ」。これが続くと、子どもは混乱しますよね。そんなときの合言葉が「安全以外は柔軟に」です。
命や安全に関わること以外は、「落ち着いて言えたら、やり直しOK」を共通ルールにしておく。完璧にそろえなくても、方向性が同じなだけで、親の気持ちもグッと楽になります。
まとめ|「やり直しできる」安心感を
大人だって、「やっぱり、あっちにすればよかった」と思うことがあります。子どもだって同じです。
私も正直、最初は「さっき決めたでしょ!」とイラッとしてしまいます。でも、あの涙は「困らせたい」じゃなくて「どうしていいか分からない」のSOSなんだと思うと、少し気持ちが楽になるんです。
今日のポイント、まとめると
- 叫んでいる間は履かせない(待つ)
- 落ち着いたら「やり直しOK」と伝える
- 褒めるのは「落ち着いて言えたこと」
- パパママの合言葉は「安全以外は柔軟に」
玄関先で固まっていた私に、今なら言えます。靴は、落ち着いてから一緒に履けばいい。

