「ねぇパパ、抱っこ〜」
小学1年生の娘が、リビングでテレビを見ながらふと私の膝に乗ってきました。
「もう1年生なんだから、自分で座りなよ」
そう言いかけて、ハッとしたんです。あれ、これって必要な声かけかな?って。
先日、アタッチメント(愛着形成)の講習を受けたときのこと。講師の方がこんなことを言っていました。
「小学1年生になった瞬間、スキンシップをやめてしまう保護者、実はすごく多いんです」
その言葉が、すごく胸に刺さったんです。
というのも、中学生の保護者と話していても、「小1でスキンシップをやめて、褒めることもしなくなって、気づいたら中学生になっても『へー、すごいじゃん。』ってサラッと言うだけになっちゃった」という声を何度も聞いてきたから。
でも、それって本当にもったいないことだったんです。
今日は、「もう大きいから」と遠慮してしまいがちなスキンシップが、実は何歳になっても必要な理由についてお話しします。
「愛情ホルモン」は、何歳でも出る
スキンシップをすると、親子の脳内に「オキシトシン」という物質が分泌されます。よく「愛情ホルモン」なんて呼ばれていますが、これ、赤ちゃんだけの特権じゃないんです。
何歳になっても、触れ合うたびに分泌される。つまり、小学生でも、中学生でも、高校生でも、ちゃんと効果があるんですよね。
このオキシトシンには、こんな働きがあると言われています。
- 心が落ち着く(不安やストレスが和らぐ)
- 人を信じる力が育つ(他者への共感性や信頼感)
- 我慢する力がつく(衝動を抑える自己コントロール)
「やる気」とか「共感力」とか、テストでは測れない力。いわゆる非認知能力って、こういうところから育つんです。
そして何より、お金も時間もかからない。毎日のちょっとした触れ合いだけで、子どもの「生きていく力」を自然に育てられるって、地味にすごいことだなと思うんです。
「小1になったから」で離してしまう、その理由
3歳の息子は、今日も「抱っこ!」「おんぶ!」「肩車!」って甘えてきます。それはもう当たり前のように、スキンシップが生まれる時期。
でも、小学1年生の娘が同じように甘えてきたとき。ふと、「もう1年生なんだから」って、心の中でブレーキがかかるんです。
講習で聞いた話では、小1になった途端にスキンシップをやめてしまう保護者が、実はすごく多いんだそうです。
「もう学校に行ってるんだから」
「周りの目が気になるから」
「甘やかしすぎるとよくないかな」
こんな理由で、子どもの方から求めてきているのに、親が冷たく離してしまう。
ある中学生の保護者は、こう振り返っていました。
「小1のとき『もう大きいから』って思って、抱っこもやめて、褒めるのも減らして。そのまま中学生になったら、『へー、すごいじゃん』ってサラッと言うだけになっちゃった。今さら抱きしめるなんて、できないですよね…」
その話を聞いて、私もハッとしたんです。娘に対して、同じことをしようとしていたんじゃないか、って。
家が「安全基地」になっていますか?
アタッチメントの講習で、いちばん心に残った言葉。それは、家がちゃんと「安全基地」になっていなくてはならないということ。
学校で失敗した。
友だちとケンカした。
習い事でうまくいかなかった。
そんなとき、子どもが安心して帰ってこられる場所。それが家であり、パパやママなんです。
そしてその「安全基地」を作る方法のひとつが、スキンシップだったりするんですよね。
これは小学生はもちろん、中学生だって同じ。思春期になっても、子どもは心の奥では「安心できる場所」を求めています。
そして何より、アタッチメントは再構築できるんです。
「小1のときにスキンシップをやめちゃったな…」と思っても、今から始めれば大丈夫。詳しくは「安全基地がある子は強くなる!愛着形成で心が安定する子の育て方」の記事でも紹介していますが、何歳からでも遅くないんですよね。

思春期でもできる!自然なスキンシップ
「とはいえ、中学生にハグなんて無理でしょ!」
そう思いますよね。私もそう思います。笑
でも、スキンシップってハグだけじゃないんです。日常の中で、自然に触れ合える瞬間って、意外とたくさんあるんですよね。
遊びの中で
「アルプス一万尺」とか手遊び歌(小学生なら意外とノってくる)
褒めるときに
「よくできた!」ってハイタッチ、肩をポンと叩く
イベントで
映画やスポーツ観戦で、自然に肩が触れたり手を繋いだり
「恥ずかしいからやめてよー」って言われるまで、続けてあげていいんです。家の中では、安心できるタッチで愛情を伝える。それが、言葉よりも深く届いたりします。
ペットとのふれあいも、ちゃんと効く
ちなみに、スキンシップは人間じゃなくても大丈夫。
犬や猫などのペットとのふれあいでも、オキシトシンは分泌されるそうです。
子どもが大きくなって家を出たあと。パパママ自身が、ペットとのふれあいで心を満たしていく。そんな第二の人生も、素敵ですよね。
まとめ|「小1だから」で、やめなくていい
小学1年生になったから、もう甘えさせちゃダメ。そんなルール、どこにもないんです。
子どもが求めてきたときに、拒まない。それだけで、家は「安全基地」になっていくんですよね。
今日の夜、寝る前に
- 娘が膝に乗ってきたら、そのまま受け止める
- 息子が抱っこって言ってきたら、「よしよし」って抱きしめる
- ハイタッチ、肩ポン、「おやすみ」って頭をなでる
たった1秒でいいんです。そのちょっとしたふれあいが、子どもの心をやさしく包んで、「生きていく力」を静かに育ててくれるはず。
私も、あの日の「もう1年生なんだから」という言葉を飲み込んで、娘を膝に乗せたまま一緒にテレビを見ました。それだけで、娘は安心した顔をしていました。
子どもの成長は、あっという間。だからこそ、「もう大きいから」で遠慮せずに、日常の「ちょっとしたふれあい」を大切にしていきたいですよね。

