「最近、うちの子ネガティブなこと多いな」と思いながら、でもどう声をかけていいかわからない。
そういう時期、ありませんか。
娘が小学生になってから、「自分にはどうせできない」という言葉が増えてきました。
励ましたい気持ちはあるけど、「大丈夫だよ!」と言うたびに空回りしてる感覚があって…。そのタイミングで手に取ったのが、この『くちぐせえほん』でした。
「言葉の習慣が行動をつくる」を、子どもが自分で気づける本
齋藤孝さんによるこの絵本は、一言で言うと「口ぐせが思考と行動を変える」というテーマを、子どもが読んで自分ごとにできるように描いた本です。
教育現場でよく言われることに、「言語化の習慣が思考の土台になる」というものがあります。子どもが無意識に使っている言葉は、本人が思っている以上に行動の選択に影響している。それを大人が「ポジティブに考えなさい」と言っても、子どもには届きにくい。
この絵本が面白いのは、「やってみよう」と言った子と「無理だからやらない」と言った子が、その後どうなるかを、色分けで視覚的に追えるページがあるところです。読んでいるうちに、子ども自身が「あ、言葉って気持ちを変える力があるんだ」と気づく構造になっています。
教員として見ると、これは「気づきを外から与えるのではなく、内側から引き出す設計」で、そこがよくできていると思いました。
読んでから変わった、小さいけど確かな場面たち
購入して数週間後のことです。買い物に行ったとき「1人でお買い物してみる?」と声をかけたら、それまでなら「やらない!」と即答していた娘が、「やってみようかな」と言ったんです。
公園で難しいアスレチックを前にしたときも、「むり!こわい!」だったのが「やってみたい。パパ一緒に手伝ってくれる?」に変わっていました。
「絵本一冊で変わるわけないか」と半信半疑だったので、正直このときは少し驚きました。
言葉が変わると、行動の入口が変わる。そのことを、説教なしで娘自身が動いて見せてくれた感じがしました。
ただ、一度読んだだけで劇的に変わる魔法の本ではないと思っています。繰り返し読む中で、「くちぐせ」という概念が少しずつ自分の言葉になっていく、そういうタイプの本です。
「励ます」より「一緒に読む」が効いた理由
この本を使ってみてふと気づいたことがありました。「やってみよう」と親が言い続けるより、子ども自身がキャラクターを通して気づくほうが、はるかに素直に入ってくるんです。
発達心理の観点から言うと、小学校低学年は「自分で気づいたこと」のほうが「教えられたこと」より行動に結びつきやすい時期です。この絵本はその構造をうまく使っていて、読み聞かせより親子で一緒に読みながら感想を話すスタイルが特に合っていると思います。
正直に言うと、言葉の力に全く興味を示さない子には少し刺さりにくいかもしれません。「キャラクターの気持ちを想像するのが好きな子」「なぜそうなったか考えるのが好きな子」には、特にフィットしやすいと感じます。
まとめ|口癖を変えるより、口癖に気づかせてくれる本
「ポジティブに!」と声をかけ続けるより、この絵本を一緒に読んで「この子とこっちの子、どっちがいいと思う?」と話す方が、うちではずっと効きました。
年長〜小学校低学年で「どうせできない」が増えてきた子に、まず渡してみてほしい一冊です。
親が何も言わなくても、ページをめくるうちに子どもが自分で何かを感じ取ってくれる。その静かな変化が、この本の一番の使い方だと思っています。
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